相変わらず雑記

最近はダイエットを中心に書いています

続けること=高めること=選択可能

ウェブ時代をゆく」(以下、ウェブ時代)を読み終わった。前のエントリでも書いたように脳がちくちくと刺激された。悲しいことに最近こういった経験はない。学生時代はよくあったのになあと、1年ぐらい前のことを考える。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

この本の終章に「勤勉の継続」という言葉がある。自分がやりたいことを対象に勉強を続けていくことが大切だということだ。この言葉は、この本の一つのメッセージになっているのではないかと思う(終章にもあることだし)。そして、これは今まで梅田さんが主張してきたことなのではないかと思った。

ふと、これを読んでいるときに土井英司さんの『「伝説の社員」になれ!』(以下、伝説の社員)を思い出した。この本で僕が一番なるほどなと思ったのは、努力して社内外からも認められる存在になると自由な選択肢を得ることができる、というところである。

「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー
「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー

ウェブ時代においても、ビル・ゲイツ、まつもとさん、モートンの例が取り上げられている。ビル・ゲイツは、マイクロソフトを大きくするのをひたすら継続して、引退後はゲイツ財団で慈善事業を行うという選択肢を得た。まつもとさんや、モートンはそれぞれRubyLinuxを続けて、今でもそれに関わり続けるという選択肢を選んでいる。仮に、彼らが他のことをしようとしても、選択肢はRubyLinuxだけではないはずである。三人に共通するのは、続けて、高めて、選択可能になったということだ。

最初は、彼らは選択肢が増えるということは考えていなかったのではないかと思う。ただひたすら好きなことに没頭し続けた。経過だけを見れば、最初は自分を安く売った(例えば、オープンソースからは金銭的な報酬を得ることは出来ない)。でも、それが自分を様々な面で高めることになり、選択肢が増えることにつながった。

この原則は、リアル世界でも、ウェブ世界でも普遍の原理であると僕は考える。梅田さんのいうように、ウェブ世界の中では、Rest of usに対して、少しだけ広く門戸が開けている。そして、そこを通るためには、「勤勉の継続」が必要なんだと思う。