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浦和レッズ、世界への扉

現在、FIFAクラブワールドカップが行われている。この大会で浦和レッズが緒戦を突破し、欧州王者ACミランへの挑戦権を手に入れた。

このクラブワールドカップが開催され始めてから、欧州や南米のクラブ以外の地域のクラブでも世界のトップチームと真剣勝負で戦うことが出来るようになった。それまでも、欧州クラブによるアジア遠征や、トヨタカップの前の練習試合の相手として戦うことはあっても、向こうにとってみれば調整試合でしかなかった。

日本人が世界のトップチームと本気で戦うのであれば、欧州や南米に移籍するしかなく、それも9年前の中田英寿の活躍により、ようやく門戸が開けたものだった。欧州に移籍したといっても、例えばトップリーグでの残留争いをしているチームでプレーしている場合は、引き分けに持ち込んで勝ち点1を稼ぐ戦術が採用されることが多く、積極的にプレーすることは出来ない(DFの選手であればトップチームの猛攻を凌ぐことになるので価値はあるはずだが)。そのため、中田のようにペルージャでは大黒柱であったにもかかわらず、優勝争いを繰り広げているASローマへ移籍したのを覚えている人も多いはずだ。中村俊輔も、チャンピォンズリーグ決勝トーナメントで戦ったACミラン戦の前にレジーナの時とは戦い方が違うと言うことをインタビューで述べていた(つまり守りに入らずできるということ)。突出した才能を持った選手だけが本気のトップチームと戦うことができた。

もちろん、このクラブワールドカップが開催されたといっても、この大会への出場は日本のチームにとって平坦な道ではなかった。過去2回のACL(アジアチャンピォンズリーグ)では、グループリーグで敗退しているほどにこの大会で勝つことが難しかった。今日のセパハンとの緒戦は3ー1と言う結果だったけれども、決して安心して観ていられる試合ではなく、最後の10分間は昨年の悪夢が甦らないことを祈っていた。今年から、開催国枠が設定されたが、表向きは興行的に盛り上がりに欠けると言うことであるが、お情けな側面が強いように感じる(そういった意味で浦和がACLで勝ったことの意義は大変大きい)。

でも、今回浦和がACLで優勝したこと、緒戦を突破したことでACミランとの本気の勝負ができることが叶ったわけだ。決して、欧州移籍だけがトップチームとの対戦へのただ一つの道ではなくなり、世界への扉が開けた。

蛇足だが、欧州勢は過去2回決勝で南米のチームに敗れているが、南米のチーム以外に敗れたことはない。そのため、そのプライドにかけて少なくとも準決勝は全力で戦ってくると思われる。浦和レッズがどこまで通用するか楽しみだ(チケット取ったのに観に行けなくなったけれど)。